KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年7月号
47/60
汐ラムが名づけた〃グロッキー〃昔から船乗りにラム酒はつきものだった。現在は重油をたいて走るディーゼル機関の船が多くなったが、これまでの、煙をはいて海を渡った船はゑな、船底でボイラー雛灘融融織増準鰹耐ふるため雨ときどき交代で甲板へあかや護底強制約にラムを飲まされた具もちろんあちらの話である。・1742年までは蕊イギリス海軍の兵員たちも、毎日半パイント洋酒蛙なしのタネ藤本義一え。佐々木侃司Jらわ鏡のラムを、生のままで支給されていた。ところが、ポルトベロ占領戦の英雄としてあおがれるバーノン提督は、この年、旗下の船員に〃ラムと水とを半々にまぜて支給する″と命令した。彼は平素、グロッグラムと呼ばれる粗末な布でつくった上衣を着ていたために″オールド・グロッグ″とアダ名されていた。ところが水で割ったラムを飲ませよというような、人のいやがることをやってのけたので、彼はしばらくのあいだ〃ケチの司令官″といわれるようになった。この飲承方の本当のよさに、ゑんなまだ、気がつかなかったのである。、そこで彼のそれ糸脇iiPⅡ岸鴨■●●。。■●■●。●。●。。。■。=。●■⑨Coo・ギムレットカクテル国冒﹈具○○○江昌﹈辞書をひいたらネジ錐とかいてありました。これがオナカのなかを馳けめぐると、食欲はグンとすすんで何でもかでもパクパクたべたくなります。男のなかの男がたしなむカクテル、ネジ当罵りいなように気をつけてどうぞヘルメスジン苑トリスライムジュース雑以上をよくシェークして、カクテルグラスについでだします。.までのアダ名が、彼の支給した酒の呼び名となり。水で倍に薄められたラムのことを〃グロッグ″と呼ぶことになった。そんなイワクがあったのに、喝世紀の終わりごろにはそんなことはすっかり忘れられ、全海軍をあげて〃グロッグほどよいものは、どこにもない〃といわれるようになった。いま日本では、テレビの普及とともにボクシングが爆発的な人気をさらっているが、その用語〃グロッキー″という言葉は、英語グロッキー(⑦H品磐)のナマリであって、このグロッグを飲んだために深酔いしたサマをあらわした形容詞であり、のちに転じてボクシング用語となって、ヨロヨロとよろめく様子をいうようになったのである。1431
元のページ