KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年7月号
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〃〆一〃鋳福富芳〃海・山開ぎ″とともに、いよいよ夏シーズンをむかえました。ことしも海辺では、陽やけした河童たちが、元気に水しぶきをあげ、また、六甲の山々では、涼を求めるハイカーたちが、キャンプ・ファイャーを囲んで〃夏″を楽しく、健康にすごすことでしょう。それにしても〃海と山″に狭まれた神戸の街は、なんて素適でしょう。朝は山へ行き、昼からは海へ行って楽しめるlこんな都会は、神戸だけではないでしょうか。ことに〃海と山″の自然の恩恵を一番多く受けている須磨、垂水、舞子方面の人たちは、夏のめぐりくるたびに〃わが世の天国″を楽しんでらっしやることでしょうつまり、海と山に狭まれた細ながい帯のような街〃こうべ〃は、ちょうど自然の環境に恵まれた須磨や舞子を大きくしたような街だといってよいでしょう。雰囲気もとても明るくて、楽しい街lデニムで作ったジーパン(スラックス)やアロハシャツなどのいわゆるリゾート・ウエア(遊び着)を着て歩るいても、決しておかしく感じない街なんです。おそらくアロハ・スタイルが、ぴったり似合う都会といえば〃神戸〃ではないでしょうか。アロハは、常夏の国からきたファッションですがこのスタイルが、不自然に感じないヲ」うべ』は、多分にハワイ的な雰囲気をもっているのかも知れません。つまりハワイが『リゾートの街』といった感じを受けるのと同じように「こうべ』もまた『リゾートの街』といえるでしょう。××××リゾート・ウエアは、本来は山へ行く時の服装や海浜着などのいわゆる〃遊び着″というふうに解釈されていてなんとなく日常生活に縁遠いようですが、その意味を広くとれば〃家庭着″こそ生活に即したもっとも合理的なリゾート・ウエアだといえるでしょう.〃家庭着″には、着易く、働き易く、という機能性にプラス美しく、たのしく、という雰囲気が大切です。戸美1321
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