KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年6月号
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MADAMEMARCEAUX,マダムマルソー■ゆ露廟涙一一蟻1451マダムコンバンワ、ハーの扉をおして入ると、世の男性諸君はとたんに幼稚園児となるようだ。元来、保母さんというのは女。ダダをこれるヤンチャくれや、いつもメソメソしているイクジなしを、〃おおヘヨチヨチ〃と、きげんよく遊ばせておかねばならない。ところでこの〃マダム・マルソー〃だが、マダムといい、何年たってもここにいる若いふたりの女の.といい、文部大臣あたりから麦彰されてもいいくらい、大きなこどもたちを上手にあやしてくれる。私など、あいだはいつもひとりでいって、ひっそり酒をたのしんでいるが、そんなときはほったらかし・…:それがまたとてもありがたいし、話しかけて承ると、どんな話題でも豊富でキチンと受け答えをしてくれる。たまに二’三人をつれていくとお客には〃ホホー″と感心するくらい愛想よくしてくれて、チョイとヤキたくなるくらい。そのくせ店を出たら友人には〃おまえ、なかなかモテテるやないか″とひやかされたり、これすべてマダムの腕。もちろん、どの客に対しても同様である。妻もつれていったし、初誕生まえの長男もここでジュースを飲んだ。帰るときには、マダムは必ず〃おくさまにおよろしく、今度は三人ご一諸で〃という。ここを知っている妻は妻で〃マダム・マルソーだったら、寄っていらっしゃい″というし私もそれで満足だからもっぱらここを愛用している。場所は阪急西口北入る。(F)
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