KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年6月号
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の日″とでは、美しく感じる「色」がまったく違うのは当然なのです。×××××レインコート、傘、雨グッ:.と〃雨の日″の服装は、だれもが殆ど既成品で問に合わせてしまうといってよいやしよう.だから〃雨の日″は、ゑんなの「装い」が同じような感じになりがちです。電車の中で隣り合って坐った人、また前の人が、自分と同じ型、色のレインコートを着てるってことは、あまりよい感じではありません。でも、それもちょっとした組承合わせの工夫で、個性的なオシャレが楽しめます。かわいい花模様などのビニール製のスカーフをかぶり同じ模様の袋を持つのもいいでしょう。また、首にスカーフを巻いたり、ベルトに変化をつけられるのも一つの方法でしょう。このほか、エリもとや、ちらちら見えるスソから「美しい色」をのぞかせるIなどちょっとした工夫で楽しく、美しく装えるものです。レインコートの手入れは忘れず、いつもアイロンのきいた〃清潔″な感じをなくさないように心がけましょうアクセサリーはブローチ、首飾りなど「つけるもの」はなるべく避け、むしろ傘、バックなどの「持ちもの」をアクセサリーとして考えられるのがいいでしょう。ビニール製の傘を、赤、青、黄:.と二、三本そろえておき、その日、その時の感じで持ちかえるのも、また気分がかわって楽しいものです。バックもいま流行のビニール製の袋を、コートや傘の色に合わせて持てば「美しいアクセサリー」としても結構役立ちます。このようにちょっとした工夫で〃雨の日のオシャレ〃が楽しく、美しく装えます。また、個性に合った組承合わせの工夫にこそオシャレの楽しさと意義があると思います。(神戸ドレスメイーカー女学院長)l談11311

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