KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年5月号
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元町新装なった明るい店の中央には回転コーナーがゆっくりまわり各種の高級メーカー製品が美しくおかれた広々とした構えの店。元町六丁目は亀井堂の山側に一きわ明るく輝やいている店がある。この元町電機の主人沢井修一氏は「三年に一度は店内を改装し、たえず時代のトップ・スタイルを行くようにして、安心して買っていただくようにしています。こんどの改装でも、建築材料を自分で研究して、デザインから配置まで、専門家の意見とにら承合せながら決定して行きました。店内の中央には季節商品をおいて、サービスしています.電化ストアー<元町6丁目>電機(写真のステレオ試聴室は楽しいムードがあふれています)また、一流商品を厳選して展示し、魅力のある明かるい店をモットーに積極的に前進して行くよう心掛けているんです.」神戸の店として「なんといっても神戸は国際都市ですから、世界のお客さんに対するサービスが必要だと思います。私の店でも英語の出来る人に店に出てもらっていますよ.外人のお客さんが気軽にのぞいてはいって下さるようなムードも絶対必要です。中南米の領事館の人々もよくお買物に見えますし、通りすがりの外人客には、トランヂスター・テ-プレコーダーに人気が集まっているようですね。外人客でも一般のお客さんでも店の明るさに魅力があるようですね。それに最近はテレビ時代からステレオ時代に移りつつあるんです。そこでサービスとして高性能の試聴室を設計して音の量感を実際に楽しんで、きいていただくようにしました、改装前はステレオもせいぜい七、八台しかおけなかったんですが、こんどの改装で一躍四○台のステレオが一度にお目にかけることが出来るようになりました。とにかくお客様に親切にして行けばきっと理解してもらえますよ」46

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