KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年4月号
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榎並さんのご家族は、愛犬ケリーを含めて、健康で明かるい団蕊を楽しんでいらっしゃるようでした。〔写真左から正三君・幸子夫人・元子さん・榎並氏)んは、慶応の経済学部の学生さんこんど二年に進級、立派な体躯はお父さんゆずり。元子さんは、小林の聖心女学院中学部の二年生にお兄さんとそろって進級。ふっくらとした、上品で可愛いお嬢さん。お二人とも、明かるくて、くったくなさそう。正三さんは、慶応で鉄道部に籍があり、車輔に関する知識は相当なもの…「日本の車輔は狭軌では一流だけれど、いささか承承っちい」と批評もなさる。どうもお子さんたちにとっては、幸子夫人の方に少し点がいいようだ。ご主人は「それはドライブをしょっ中、いっしょにやっているからだろう」と逃げられた。幸子夫人は、自分で運転されるそうです。オーナードライバーとしての経験も立派なものらしく、正三さんが「僕も運転ばできるんだけど、お母さんの方がうんとうまい」と文句なしに賞讃を贈るあたり十分察しがつく、お嬢さんが「あつそうだ、ケリーを忘れていたわ。犬がいるの。ボクサーで一年と四ケ月ほど、血統はアリトレス」ボクサーという犬は、随分愛敬のある犬だから、家族ゑんなに可愛がられているらしい。191

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