KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年3月号
23/58
癖韓蕊蝉醤19鶏識鱒騨鶏一一蕊.蕊、迩凸吟油:。⑨鍵地域にいくら以上の建築でないといけないという規定があるとききましたが:…・」巽「それにしても神戸という町は港も山も自然に恵まれて美しいのですから建物の美観ということはぜひ考えてもらいたいですね」足立「都市美観のための綜合機関というものが全然ありませんからね」陳「神戸は国際港都なんですから表玄関としての美しさを見せるようにしなくてはいけないと思います。それに神戸は国際人が非常に多いのですから、その人たちが家を建てる場合、本国の情緒が出るような建物を建てるように奨励すればよい。例えば外国に行くとチャイナタウンがあって中国人に中国式に建てさせているから情緒も豊かなもので、自然に客が集まるようになりますね。またそれが地域的にまとまっているから魅力が倍加して来るのですね。日本でも、とくに神戸でそういったものが出来れば国際的な価値が生まれて来ると思いますが:.」足立「陳さんのいわれるように神戸に住んでいる外国の人がその国のムードを神戸でまとめて建ててもらうと自然に名物にもなるし、いいアイディアで楽しいものが出来るでしょうね」陳「前に原口市長も神戸にチャイナタウンを構えたいといういった名産、名所を主題にして宣伝していくことですね町全体が協力して神戸を良くしなくてはいけませんよ」建物を美しく巽「私がとくに神戸として採り入れてほしいものは、建物を美しく建てることなんです外国の建物は自然との調和がとても素晴らしく美しいのですね。日本の建物はどちらかというと自然を破壊して建てるようなものなんです。せっかく費用をかけながら美観を考えないで建てるというのは、困ったことですね。個々の美しさだけでなく全体的な美観ということを考えて建てなくてはいけないと思います。その点、昔の神戸の姿より悪くなって来ていますよ昔は六甲を背景として絵に描いても実にきれいな町だったんですね。ところが今はそうではない。外国では全体的な調札を計って建てさせるようにしているから美しさが保てる訳なんですね」足立「欧洲でもそのとおりでしたね。パリーあたりでは、建築許可証があっても、その町の、そのブロックにマッチした建物でないと建てさせないというほど徹底したものなんですね。濠洲でもはっきりしているらしいですね」佐々木「アメリカのロスァンゼルスの住宅街なども立派な‘ものでしたよ。もっともこの蕊蕊蕊:瞳⑭●
元のページ