KOBECCO(月刊 神戸っ子) 1961年3月号
14/58

【9ニュー、フロンティア時代とあってケネディ株は仲々人気があるこのケネディ株にあやかるという訳ではないが神戸の財界を代表する船舶界から新らしい時代のフロンティアマンにいろいろ神戸を語っていただいた。宮地裏二氏は最近経済同友会の代表幹事となり活躍が期待されている。私は神戸の風物がたとえようもなく好きなんだが、とり分け印象的なのは、海から見た神戸の風景で山が海に迫って異国情緒のある建物が点在して、実に美しい。季候も神戸ほど恵まれているところは何処にも見当らないようだ随分あちこち、歩く方だが神戸の食物の味覚は一流だと思う、私のような左党にとって、超然と天下第一級の味を誇る灘の酒が身近かく味えるのは楽しき極ゑだ灘の酒が素晴らしいところに、魚がとってもいい、肉は最上というんだから、神戸をあこがれない人はないだろうな。私はゴルフも好きな方だが神戸ニユ、私とトランペット職●′)宮地一装二の広野ゴルフ場など日本屈指のものだろう、ゴルフを楽しむ人が神戸に行き度いという気持は判る。自慢ぱなしになるようだがスポーツには自信がある。この間も野球をやって、さかんに猛打をほしいままにして、ちゃんと打撃賞をいただいたし、少々動きまわっても身体が痛むようなことがないんだ学生時代は剣道などでだいぶ鍛えてあるからね。剣道でも正式に学校を卒業するまでに、二段をとっているから年の功を計算して、自称三段ということにしているんだ。学生時代(学習院大学)は音楽にも凝って、学内切ってのトランペット吹きだったんだよ。ちょうどその頃、学生仲間でこれまた、好きなのがいて、一緒にグループでやってたんだ。しげた博といってね。東大の法科の学生がいたんだ。この学生が皆さんご存知の日曜娯楽版の三木鶏郎だよ。彼がNHKで日曜娯楽版を編成霧識#げロ1101するのにトランペットがいなくて僕を随分探したといってたよ……だからトランペットは相当自信がある。いまでも、東京に出ていくと学習院OBで出演することもあるんだ、こんなのが一番楽しい気分にひたれるね。神戸に来たのは昭和二十一年、もう神戸っ子だな、神戸にやって来て驚ろいたのは、この神戸のオフィス街の中心地のような海岸通に、空地が多いこと、一体どういうことなんだろうと不思議に思った。それに神戸に本屋さんの少ないのも気になったよ、大体神戸の人は本を買わない気なのかなと思った程なんだ。古本屋さんもとり立て多い訳でもないし、図書館も別に満員になって身動きがつかないということもなさそうだし、本を読むことをあまりしないという傾向はどうかと思うな。.…..(宮地汽船社長)蕊ザ騨謬譲蕊鶏F

元のページ 

page 14

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です